特定名称酒とは

ラベルに表記されている「純米大吟醸」や「純米」の表記。これが特定名称酒(とくていめいしょうしゅ)です。分類は大きくわけると３つ「純米酒」「吟醸酒」「本醸造酒」に分けられます。そしてさらに上図の8つに分かれます。図だけ見ると同じに見えるものがあるので、整理していこう。

「純米」がついているものについては原料が米・麹・水。
「純米」がついてないものの原料は米・麹・水と醸造アルコール。

精米歩合その他についても見ていこう。

• 純米酒(じゅんまいしゅ)：規定なし
• 特別純米酒(とくべつじゅんまいしゅ)：60％以下または特別な醸造方法
• 純米吟醸酒(じゅんまいぎんじょうしゅ)：60％以下
• 純米大吟醸酒(じゅんまいだいぎんじょうしゅ)：50％以下
• 本醸造酒(ほんじょうぞうしゅ)：70％以下
• 特別本醸造酒(とくべつほんじょうぞうしゅ)：60％以下または特別な醸造方法
• 吟醸酒(ぎんじょうしゅ)：60％以下
• 大吟醸酒(だいぎんじょうしゅ)：50％以下

原料と精米歩合によっておおよそ分類されているということ。

同じ銘柄でも特定名称酒の違いで味わいも違えば、美味しい飲み方まで違ってきます。精米歩合で味わいが分かれるわけです。ぜひ、同じ銘柄の精米歩合が違うお酒を呑んで楽しんでみてほしいところです。今回多くは語りませんが、味わいは「無濾過(むろか)」「生酒(なまざけ)」「原酒(げんしゅ)」といった醸造過程などの違いによっても変わるので、ホントにポン酒って奥が深い。

はい、「普通酒(ふつうしゅ)」って言います。原料や精米歩合にこだわらずに醸されたお酒で比較的安価で売られており、定番酒や晩酌と表記されたり、カップ酒やパック酒に多い傾向はあります。ともあれ、自分の目でラベルを確かめてみよう！