蔵見学に行けば、色々と見聞きできる造り方。私なりにまとめてみちゃいます。蔵によって造り方にも様々な違いがありますが、「基本的な」を付けておきましょう。
①精米:玄米を削り、米を磨き上げます。精米して残った白米の割合を「精米歩合」と言います。
②洗米:精米で出た米のくずを水で洗い流します。浸漬:必要な水分を米に吸収させます。
③蒸米:浸漬で水を吸わせた米を蒸します。この蒸米は製麹用、酒母造り用、仕込み用の3つに分けられます。
④製麹:蒸米(製麹用)に、麹菌をふりかけ、麹菌を繁殖させます。(麹米)
⑤酒母(酛)造り:蒸米(酒母造り用)・麹米・水を加え、酒のもとを造ります。
⑥醪造り(仕込み):日本酒の3段仕込みです。1日目は酒母(酛)を入れた後に蒸米・麹米・水を入れます。2日目は「踊」といってその1日は寝かせます。3日目・4日目もそれぞれ蒸米・麹米・水を入れます。3回に分けるのは、酒母が他の微生物に弱いため、一気に入れてしまうと、アルコール発酵が進まないからです。
⑦発酵:おおよそ2週間から1カ月発酵させます。
⑧上槽≪搾り≫:醪を絞り、酒を抽出します。
⑨滓引き:上槽された酒には米や酵母などの小さな固形物(滓)が残っているため、タンクに放置し、沈殿するのを待ち、澄んだ酒を抽出します。
⑩濾過:まだ残っている細かい滓を濾過します。
⑪火入れ:酒内の菌を低温殺菌します。
⑫貯蔵:瓶詰めまでの間はタンクに貯蔵し寝かせます。
⑬調合:タンクごとで香味が違うため、品質を一定にするためにブレンドします。割水:水を加えて、アルコール度数の調整をします。
⑭濾過:貯蔵している時に発生する滓を除くため、出荷前に再び濾過します。
⑮火入れ:出荷前に、再び加熱殺菌します。※⑯と⑮が逆になり、瓶ごと加熱殺菌する事も。
⑯瓶詰め:瓶詰めが終われば出荷です。
手間暇かかってるのが分かるよね。酒造さんあざす!!
製造方法の違いで色んな種類のポン酒が出来上がりますが、その話はまた今度。