酒米を網羅できたらいいなぁと思いながら、このページは少しずつ更新することにします。とかく間違いがあるかもしれないけど・・・
あ行
あいかめ
| 誕生 | 大正10年(1921) |
|---|---|
| 産地 | 秋田県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:亀の尾4号 / 母:陸羽20号 |
| 酒質 | 素朴で優しい旨味があり、酸味とのバランスが良い。 |
| 特徴 | 陸羽132号(りくう132ごう)の別名。日本で初めて人工交配によって生まれた記念碑的品種。宮沢賢治が作付けを推奨したことでも有名。コシヒカリやササニシキの祖先にあたる。 |
あいこく
| 誕生 | 明治22年(1889) |
|---|---|
| 産地 | 全国 |
| 分類 | 在来種 |
| 系譜 | 選抜品種 |
| 酒質 | 野性味があり、しっかりとした酸と穀物の旨味。 |
| 特徴 | 明治時代に「亀の尾」「神力」と共に三大品種と呼ばれた。現在は一部の酒蔵で復活栽培されているクラシックな米。 |
あいやま
| 誕生 | 昭和24年(1949) |
|---|---|
| 産地 | 兵庫県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:山雄 / 母:愛船117 |
| 酒質 | 甘みがあり、ジューシーでリッチな味わい。 |
| 特徴 | 「酒米のダイヤモンド」とも呼ばれる希少種。独特の甘みと酸味があり、近年非常に人気が高い高級酒米。 |
あかいわおまち
| 誕生 | 安政6年(1859) |
|---|---|
| 産地 | 岡山県 |
| 分類 | 在来種(選抜) |
| 系譜 | 雄町の選抜(軽部産雄町) |
| 酒質 | 濃醇でコクがある |
| 特徴 | 「備前雄町」の中でも、特に栽培適地とされる赤磐地区(旧赤磐郡軽部村など)で収穫されたものを指すブランド呼称です。戦後絶滅の危機に瀕していましたが、地元の利守酒造が農家と協力して復活させました。雄町の中でも最高峰の品質とされています。 |
あきたさけこまち
| 誕生 | 平成10年(1998) |
|---|---|
| 産地 | 秋田県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:秋田酒77号 / 母:秋系酒251 |
| 酒質 | 上品な甘みと旨味があり、軽快な後味。 |
| 特徴 | 寒冷地に適し、粒が大きく心白も大きい。秋田流の「寒造り」に適した、透明感のある酒を生む。 |
あきつほ
| 誕生 | 昭和45年(1970) |
|---|---|
| 産地 | 奈良県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:日本晴 / 母:ヤマビコ |
| 酒質 | 透明感があり、キレの良い淡麗な味わい。 |
| 特徴 | 奈良県の銘酒「風の森」が主力として使用することで有名な米。元々は飯米だが酒造適性が非常に高く、透明感のある酒になる。一時は生産が激減したが、蔵元との契約栽培により守られている。 |
あさひ
| 誕生 | 明治41年(1908) |
|---|---|
| 産地 | 岡山県 |
| 分類 | 在来種 |
| 系譜 | 日の出の選抜 |
| 酒質 | 米本来の旨味が濃く、冷めても美味しい。 |
| 特徴 | 人工交配をしていない、現存する唯一の「旭系」品種。コシヒカリやササニシキの祖先にあたる偉大な米。飯米だが酒造適性が高く、自然派の酒蔵に好まれる。 |
いせにしき
| 誕生 | 嘉永3年(1850)※江戸時代 |
|---|---|
| 産地 | 三重県 |
| 分類 | 在来種 |
| 系譜 | 江戸時代の伊勢参りで普及 |
| 酒質 | 酸味が穏やかで、ふくよかなコクがある。 |
| 特徴 | 江戸時代から伊勢地方で作られていた古来種。「山田錦」の母親である「山田穂」は、この伊勢錦が兵庫に持ち込まれて変化したものだという説がある、歴史深い米。 |
いびのほまれ
| 誕生 | 令和3年(2021) |
|---|---|
| 産地 | 岐阜県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 母:山田錦 / 父:若水 |
| 酒質 | 甘味と酸味のバランスが良い |
| 特徴 | 日本一小さな酒蔵の一つと言われる杉原酒造(岐阜県揖斐郡)が、農業試験場の研究者と協力して生み出した独自の酒米です。開発自体は平成10年代から行われており、同蔵の銘柄「射美(いび)」の主力原料として知られます。 |
いわい
| 誕生 | 昭和8年(1933) |
|---|---|
| 産地 | 京都府 |
| 分類 | 在来種(選抜) |
| 系譜 | 野条穂の選抜 |
| 酒質 | 淡麗で独特の芳香 |
| 特徴 | 京都府限定の酒造好適米です。心白が極めて大きく、低タンパクであるため、雑味の少ない美しい酒になります。栽培難易度が高く一度姿を消しましたが、復活後は京の酒米として吟醸酒や純米酒に重宝されています。 |
うこんにしき
| 誕生 | 昭和19年(1944) |
|---|---|
| 産地 | 三重県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:農林22号 / 母:秀峰 |
| 酒質 | ふくよかな旨味とコク |
| 特徴 | 収穫前に穂がウコン色に輝くことが名前の由来。一時は絶滅しかけましたが、三重県伊賀地方の蔵元によって復活し、再び注目を集めています。 |
おおいたみい120ごう
| 誕生 | 大正14年(1925) |
|---|---|
| 産地 | 大分県 |
| 分類 | 選抜品種 |
| 系譜 | 三井(三井神力)の選抜系統 |
| 酒質 | どっしりとした伝統的で深みのある味わい |
| 特徴 | 一度は絶滅したものの2009年に復活。「松山三井」の親にあたり、背丈が高く栽培が困難ですが、復活後は大分の地酒の象徴として愛されています。 |
おまち
| 誕生 | 安政6年(1859)※江戸時代 |
|---|---|
| 産地 | 岡山県 |
| 分類 | 在来種 |
| 系譜 | 混血なし(選抜のみ) |
| 酒質 | 濃厚でコクがあり、酸味と旨味のバランスが良い。 |
| 特徴 | 現存する最古の酒米。「オマチスト」と呼ばれる熱狂的なファンがいる。栽培が難しく「幻の米」とも呼ばれた。 |
か行
かいりょうおまち
| 誕生 | 昭和35年(1960) |
|---|---|
| 産地 | 島根県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 母:比婆雄町 / 父:近畿33号 |
| 酒質 | 芳醇かつ軽快 |
| 特徴 | 島根県農業試験場で開発された品種です。雄町は背が高く倒れやすいため、山陰の気候でも栽培しやすいよう改良されました。雄町の血を引くふくよかな旨味を残しつつ、現代的な洗練されたキレや軽快さを併せ持つお酒に仕上がる傾向があります。 |
かぜなるこ
| 誕生 | 平成14年(2002) |
|---|---|
| 産地 | 高知県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:新潟酒28号(一本〆) / 母:露葉風 |
| 酒質 | 淡麗でシャープな辛口 |
| 特徴 | 高知県の早期栽培に適した品種。大粒でタンパク質が少なく、吸水性が良いため、高知らしいスッキリとキレのある酒質を安定して生み出します。 |
かめじ
| 誕生 | 大正2(1913) |
|---|---|
| 産地 | 島根県 |
| 分類 | 在来種 |
| 系譜 | 在来種の選抜 |
| 酒質 | 野性味のあるどっしりとした旨味とコク。 |
| 特徴 | 島根県の農家・広田亀治氏が発見した品種。山形の「亀の尾」とは別物。一時は絶滅したが、地元蔵元の手で復活。力強く「米を飲んでいる」ような重厚な酒質になる。 |
かめのお
| 誕生 | 明治26年(1893) |
|---|---|
| 産地 | 山形県 |
| 分類 | 在来種 |
| 系譜 | 明治時代の選抜品種 |
| 酒質 | 野性味があり、酸味と渋みを含んだ複雑な旨味。 |
| 特徴 | 漫画『夏子の酒』のモデルになった幻の米。一度途絶えたが復活。コシヒカリやササニシキの祖先でもある伝説の米。 |
かめのお4ごう
| 誕生 | 大正2(1913) |
|---|---|
| 産地 | 秋田県 |
| 分類 | 在来種(選抜) |
| 系譜 | 亀の尾の純系選抜 |
| 酒質 | 深く鋭い酸があり、キレの強い味わい。 |
| 特徴 | 山形県産の「亀の尾」から、秋田の試験場でより優れた株を選抜したエリート系統。日本初の交配米「陸羽132号」の親となり、現代のブランド米全ての先祖となった極めて重要な米。 |
かんのまい
| 誕生 | 平成8年(1996) |
|---|---|
| 産地 | 島根県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:五百万石 / 母:美山錦 |
| 酒質 | スッキリとしていながら幅のある味 |
| 特徴 | 島根県で「五百万石」に代わる主力米として誕生。冷害に強く大粒で、現代的なスッキリとした辛口から芳醇なタイプまで幅広く対応できる万能米です。 |
きくすい
| 誕生 | 昭和12年(1937) |
|---|---|
| 産地 | 新潟県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:北陸4号 / 母:雄町 |
| 酒質 | 芳醇で豊かな旨味 |
| 特徴 | 愛知県で育成されたが戦時中に一度消滅し、後に25粒の種籾から復活した幻の酒米。名品種「五百万石」の親としても知られる。 |
きたしずく
| 誕生 | 平成26年(2014) |
|---|---|
| 産地 | 北海道 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:雄町 / 母:ほしのゆめ |
| 酒質 | 雑味が少なく、柔らかさとキレを両立。 |
| 特徴 | 雄町の血を引いており、北海道米の中では柔らかい酒質になりやすい。吟風・彗星と並ぶ北海道の主力。 |
きょうのはな
| 誕生 | 昭和6年(1931) |
|---|---|
| 産地 | 山形県・福島県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:酒の華 / 母:新山田錦(穂) |
| 酒質 | 柔らかい甘みと、ふくらみのある上品な旨味。 |
| 特徴 | 山形生まれだが福島県会津地方で広く普及した伝説の米。酒の華に西国の「新山田錦」の血を掛け合わせた、当時としては非常に画期的なハイブリッド米。 |
きよにしき
| 誕生 | 昭和45年(1970) |
|---|---|
| 産地 | 秋田県・宮城県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:奥羽239号 / 母:東北78号(ササニシキ) |
| 酒質 | 癖がなく調和のとれた酒質 |
| 特徴 | ササニシキの兄弟品種で、東北地方の定番酒を支えてきた立役者。多収で安定しているため、現在も秋田県などで酒造用に使用されます。 |
ぎんえぼし
| 誕生 | 平成30年(2018) |
|---|---|
| 産地 | 青森県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:青系155号 / 母:山形酒86号(出羽の里) |
| 酒質 | 綺麗で柔らかい旨味 |
| 特徴 | 青森県南部の冷涼な気候(ヤマセ)に耐える強い耐冷性を持つ。純米酒から大吟醸まで幅広く対応できる期待の新品種。 |
ぎんぎんが
| 誕生 | 平成10年(1998) |
|---|---|
| 産地 | 岩手県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:出羽燦々 / 母:秋田酒49号 |
| 酒質 | 軽快でキレが良く、口当たりの柔らかい酒。 |
| 特徴 | 岩手県が開発した吟醸用酒米。耐冷性が強く、北国の気候でも安定して高品質な米が育つ。 |
ぎんのさと
| 誕生 | 平成19年(2007) |
|---|---|
| 産地 | 福岡県・鹿児島県(種子島) |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 母:山田錦 / 父:西海222号 |
| 酒質 | すっきりとして味わい深い |
| 特徴 | 九州の気候に合わせて改良された「背が低く倒れにくい山田錦」の子供です。福岡県での利用はもちろん、台風の影響を受けやすい鹿児島県種子島でも導入されており、地元の寿司職人や農家が連携して耕作放棄地を再生させる「日本最南端の酒米作り」の主力品種として活躍しています。 |
ぎんのゆめ
| 誕生 | 平成14年(2002) |
|---|---|
| 産地 | 高知県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:ヒノヒカリ / 母:山田錦 |
| 酒質 | 華やかで膨らみのある味わい |
| 特徴 | 高知県初の独自の酒造好適米。「山田錦」の優れた酒質と「ヒノヒカリ」の栽培のしやすさを兼ね備え、香り高い吟醸酒造りに最適な米として広く普及しています。 |
ぎんぷう
| 誕生 | 平成12年(2000) |
|---|---|
| 産地 | 北海道 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:きらら397 / 母:八反錦2号 |
| 酒質 | 芳醇で旨味がしっかりしており、コクがある。 |
| 特徴 | 北海道の酒造りを変えたと言われる革命児。寒さに強く、本州の米に負けない酒造適性を持つ。 |
くにのはな
| 誕生 | 昭和15年(1940) |
|---|---|
| 産地 | 山形県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:京の華 / 母:陸羽132号 |
| 酒質 | 奥行きのある深い旨味と、芯のある力強い酸。 |
| 特徴 | 工藤吉郎兵衛氏による酒米開発の集大成。京の華に「陸羽132号」を交配。現在は茨城県などの蔵元が復活させ、在来種特有の重厚な味わいを表現している。 |
くらのはな
| 誕生 | 平成9年(1997) |
|---|---|
| 産地 | 宮城県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:東北140号 / 母:山田錦 |
| 酒質 | 雑味が少なく、すっきりとした淡麗辛口。 |
| 特徴 | 宮城県が「美山錦」より強い米を目指して開発。耐冷性が強く、大吟醸酒に適したクリアな酒質になる。 |
こいおまち
| 誕生 | 平成5年(1993) |
|---|---|
| 産地 | 広島県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:広島20号 / 母:改良雄町 |
| 酒質 | 芳醇でふくよかな旨味 |
| 特徴 | 「雄町」の血を継ぎながら、背丈を低くし倒伏しにくく改良された品種。雄町らしいコクのある深い味わいを持ちつつ、現代的な洗練された酒質に仕上がります。 |
ごうりき
| 誕生 | 明治24年(1891) |
|---|---|
| 産地 | 鳥取県 |
| 分類 | 在来種 |
| 系譜 | 選抜品種 |
| 酒質 | 酸が高く、骨太でコクのある力強い味わい。 |
| 特徴 | 鳥取県独自の酒米。稲の背が高く栽培が困難で一度消滅したが、わずかな種籾から復活した「幻の酒米」。 |
こくりょうみやこ
| 誕生 | 明治20年(1887) |
|---|---|
| 産地 | 山口県 |
| 分類 | 在来種(交配説あり) |
| 系譜 | 都と穀良の交配(明治時代) |
| 酒質 | 上品な甘みと、絹のようななめらかな口当たり。 |
| 特徴 | 一度絶滅したが、山口県の酒蔵(五橋)がわずか数十粒の種籾から復活させた奇跡の米。かつては輸出用米としても評価が高かったエリート品種。 |
こしたんれい
| 誕生 | 平成16年(2004) |
|---|---|
| 産地 | 新潟県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:五百万石 / 母:山田錦 |
| 酒質 | ふくらみがありつつ、後味はスッキリ。 |
| 特徴 | 新潟の二大トップ米を両親に持つサラブレッド。大吟醸酒を作るために開発された新潟の悲願の米。 |
ごひゃくまんごく
| 誕生 | 昭和32年(1957) |
|---|---|
| 産地 | 新潟県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:菊水 / 母:新200号 |
| 酒質 | 淡麗ですっきり、キレが良い。 |
| 特徴 | 新潟県を代表する酒米。スッキリとした「淡麗辛口」のお酒造りに向いている。作付面積もトップクラス。 |
さ行
さいかい
| 誕生 | 昭和40年(1965) |
|---|---|
| 産地 | 九州・山口地方 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:九州46号 / 母:山田錦 |
| 酒質 | 軽快で雑味の少ない酒質 |
| 特徴 | 正式名称は「西海134号」。多くの西日本品種(西都の雫、レイホウ等)の親にあたる重要な系統で、醸造特性が非常に高いのが特徴です。 |
さいとのしずく
| 誕生 | 平成13年(2001) |
|---|---|
| 産地 | 山口県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:穀良都 / 母:西ひかり |
| 酒質 | 上品で透明感のあるフルーティーな味わい |
| 特徴 | 山口県独自の酒米として「穀良都」の系譜を継承。心白が大きく精米に耐え、山口県の吟醸酒ブームを牽引する存在となりました。 |
さかにしき
| 誕生 | 平成13年(2001) |
|---|---|
| 産地 | 島根県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:改良八反流 / 母:金紋錦 |
| 酒質 | 華やかな香りと気品のあるキレ |
| 特徴 | 島根県が誇る高級酒用酒米。「山田錦」に匹敵する醸造適性を持ち、名前は出雲市の「酒造りの神」を祀る佐香神社に由来します。 |
さがのはな
| 誕生 | 平成12年(2000) |
|---|---|
| 産地 | 佐賀県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:山田錦 / 母:若水 |
| 酒質 | 芳醇でふくよかな旨味と適度な酸 |
| 特徴 | 佐賀県初の酒造好適米。大粒で心白が大きく、吟醸酒造りに非常に適しており、佐賀の酒の質を全国レベルに押し上げた功労米です。 |
さけのはな
| 誕生 | 大正10年(1921) |
|---|---|
| 産地 | 山形県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:亀白 / 母:京錦1号 |
| 酒質 | ふくよかな旨味と、灘の酒のようなキレの良さ。 |
| 特徴 | 工藤吉郎兵衛氏が「灘の酒に負けない原料」を求めて開発。亀の尾と岡山産「白玉」の血を引く「亀白」を親に持ち、大正から昭和初期の庄内平野で絶賛された。 |
さけむさし
| 誕生 | 平成16年(2004) |
|---|---|
| 産地 | 埼玉県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:若水 / 母:改良八反流 |
| 酒質 | ふくよかでキレが良い |
| 特徴 | 埼玉県初のオリジナル酒造好適米。大粒で心白が大きく、若水譲りの溶けやすさと改良八反流の酒質を併せ持つ。 |
さちだま
| 誕生 | 昭和42年(1967) |
|---|---|
| 産地 | 島根県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:改良雄町 / 母:トモマサリ |
| 酒質 | 厚みのあるしっかりとした旨味 |
| 特徴 | 島根県の高冷地向けに開発された古い品種。大粒で心白が鮮明なため、かつては山間部の地酒造りを支えた「知る人ぞ知る」名米です。 |
しずくひめ
| 誕生 | 平成19年(2007) |
|---|---|
| 産地 | 愛媛県 |
| 分類 | 突然変異選抜 |
| 系譜 | 松山三井の葯培養による選抜 |
| 酒質 | 柔らかく旨味がある |
| 特徴 | 愛媛県の主力品種「松山三井」から育成された品種。大粒で心白発現率が高く、酒造適性が向上している。 |
しらふじ
| 誕生 | 江戸時代末期(1860頃) |
|---|---|
| 産地 | 新潟県 |
| 分類 | 在来種 |
| 系譜 | 詳細不明(在来種) |
| 酒質 | 旨味が強く切れが良い |
| 特徴 | 元々は江戸末期から昭和初期にかけて新潟県(越後)で栽培され、「亀の尾」以上の品質と謳われた名品種です。近年は東京家政大学の「白藤プロジェクト」やエコ・ライス新潟を中心に復活プロジェクトにて生産されるようになりました。 |
しんやまだほ
| 誕生 | 大正10年(1921) |
|---|---|
| 産地 | 兵庫県 |
| 分類 | 在来種(選抜) |
| 系譜 | 山田穂の選抜 |
| 酒質 | 野趣あふれるコク |
| 特徴 | 山田錦の母親品種である「山田穂(やまだほ)」を、兵庫県立農事試験場が純系選抜して固定した品種です。一般的に現在「山田穂」として流通している酒米の多くは、この「新山田穂1号」またはその系統を指すことが多いです。 |
しんりき
| 誕生 | 明治10年(1877) |
|---|---|
| 産地 | 熊本県・兵庫県 |
| 分類 | 在来種(選抜) |
| 系譜 | 熊本の農家がわずかな穂から選抜 |
| 酒質 | 粘り気が強く、濃醇で甘味のある味わい。 |
| 特徴 | 明治時代に発見され西日本を席巻した品種。「亀の尾」「愛国」と並ぶ明治の三大品種の一つ。多収穫で育てやすく、当時の酒造りや食糧事情を支えた救世主。 |
すいせい
| 誕生 | 平成18年(2006) |
|---|---|
| 産地 | 北海道 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:初雫 / 母:吟風 |
| 酒質 | 淡麗でスッキリ、シャープな味わい。 |
| 特徴 | タンパク質が少なく、キレイなお酒になりやすい。「吟風」が芳醇なら、「彗星」は淡麗担当。 |
せんしゅうらく
| 誕生 | 昭和35年(1960) |
|---|---|
| 産地 | 新潟県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:越路早生 / 母:千秋 |
| 酒質 | 柔らかく膨らみのある味わい |
| 特徴 | 新潟県で誕生したものの栽培の難しさから一度は姿を消した幻の米。朝日酒造の尽力で復活し、銘柄「越州」の専用米として知られます。 |
せんぼんにしき
| 誕生 | 平成11年(1999) |
|---|---|
| 産地 | 広島県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:山田錦 / 母:中生新千本 |
| 酒質 | 華やかな香りとスッキリとしたキレ |
| 特徴 | 広島県で「山田錦」の酒質と「中生新千本」の栽培性を両立させるべく開発。心白が発現しやすく、高精米の吟醸酒造りに非常に適しています。 |
た行
たまさかえ
| 誕生 | 昭和40年(1965) |
|---|---|
| 産地 | 滋賀県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:白菊 / 母:山栄 |
| 酒質 | キレの良い辛口 |
| 特徴 | 愛知県で育成され滋賀県で普及。心白発現率は低いが粒が大きく溶けやすいため、味のりやキレが良い純米酒や本醸造酒に向く。 |
つゆはかぜ
| 誕生 | 昭和38年(1963) |
|---|---|
| 産地 | 奈良県(育成地は愛知県) |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 母:白露 / 父:早生双葉 |
| 酒質 | 複雑味とキレがある |
| 特徴 | 元々は愛知県の農業試験場で生まれましたが、背が高く倒れやすいため栽培が難しく、一度姿を消しました。その後、奈良県の農家と酒蔵の尽力により復活し、現在は奈良県唯一の酒造好適米(奨励品種)として栽培されています。心白が非常に大きく、独特の酸や渋みを含んだ、立体的で奥深い味わいの酒を生み出します。 |
でわさんさん
| 誕生 | 平成7年(1995) |
|---|---|
| 産地 | 山形県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:美山錦 / 母:華吹雪 |
| 酒質 | やわらかく幅があり、さらりとした味わい。 |
| 特徴 | 山形県が開発したオリジナル酒米。「DEWA33」という品質基準をクリアしたお酒の証としても知られる。 |
でわのさと
| 誕生 | 平成16年(2004) |
|---|---|
| 産地 | 山形県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:出羽燦々 / 母:吟吹雪 |
| 酒質 | 雑味が極めて少なく、透明感のある淡麗な酒質。 |
| 特徴 | 心白が巨大で、あまり磨かなくても(低精白でも)高級酒のようなきれいな酒ができる、コスパ最強の米。 |
たんかんわたりぶね
| 誕生 | 大正5年(1916) |
|---|---|
| 産地 | 滋賀県・茨城県 |
| 分類 | 在来種(変異選抜) |
| 系譜 | 雄町の系統選抜 |
| 酒質 | 野性味があり、芳醇で力強い旨味とキレ。 |
| 特徴 | 「山田錦」の父にあたる品種。背が高く栽培困難で消滅しかけたが、情熱ある蔵元たちによって復活した幻の酒米。 |
でわきらり
| 誕生 | 平成26年(2014) |
|---|---|
| 産地 | 山形県 |
| 分類 | 一般米(酒造用掛米) |
| 系譜 | 父:ちゅらひかり / 母:山形75号 |
| 酒質 | 淡麗ですっきり |
| 特徴 | 山形県が開発した掛米用の多収品種。耐冷性や耐病性に優れ、雑味のない軽快で淡麗な酒質を生み出す。 |
とさにしき
| 誕生 | 平成6年(1994) |
|---|---|
| 産地 | 高知県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:中国68号 / 母:西海156号 |
| 酒質 | キレ味鋭いドライな酒質 |
| 特徴 | 元は「中国81号」という一般米系統。高知県がその醸造特性に着目して酒造適正米として採用しました。土佐の辛口文化を象徴する、雑味の少ない酒に仕上がります。 |
とよにしき
| 誕生 | 昭和44年(1969) |
|---|---|
| 産地 | 宮城県・秋田県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:奥羽239号 / 母:東北78号(ササニシキ) |
| 酒質 | 軽快で喉越しの良い酒質 |
| 特徴 | キヨニシキより一年早く登録された兄弟品種。宮城県の「一ノ蔵」などがその品質を高く評価し、今なお大切な原料米として使い続けています。 |
な行
なだひかり
| 誕生 | 昭和53年(1978) |
|---|---|
| 産地 | 兵庫県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:東近系1011 / 母:兵系酒18号 |
| 酒質 | スッキリとして雑味が少なく、キレが良い淡麗タイプ。 |
| 特徴 | 日本一の酒処「灘(なだ)」の酒造家に愛されるために開発された米。粒が大きく心白があるが、倒れにくく栽培しやすい。 |
ななつゆ
| 誕生 | 令和7年(2025) |
|---|---|
| 産地 | 奈良県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:なら酒96 / 母:露葉風 |
| 酒質 | 滑らかでふくよか、サイダーのようなジューシーな甘酸っぱさ。 |
| 特徴 | 奈良県が10年以上の歳月をかけて開発し、2025年1月にデビューしたばかりの期待の新星。「露葉風」の複雑な旨味と「山田錦」の上品さを継承している。 |
にほんばれ
| 誕生 | 昭和38年(1963) |
|---|---|
| 産地 | 全国 |
| 分類 | 一般米(醸造用) |
| 系譜 | 父:幸風 / 母:ヤマビコ |
| 酒質 | クセがなく非常にクリア、軽快なキレのある味わい。 |
| 特徴 | かつて日本で最も多く栽培された食用米の横綱。非常に多くの酒米の親となった歴史的な品種であり、現在でもその雑味のないクリアな酒質を愛する蔵元に重宝されている。 |
のじょうぼ
| 誕生 | 大正6年(1917) |
|---|---|
| 産地 | 兵庫県 |
| 分類 | 在来種 |
| 系譜 | 詳細不明 |
| 酒質 | 控えめで滋味深いしっとりとした旨み |
| 特徴 | やや早生で小粒ながらもしっかりと心白の入った優れた酒米で、京都の祝米の親でもあります。 |
は行
はくつるにしき
| 誕生 | 平成19年(2007) |
|---|---|
| 産地 | 兵庫県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:渡船2号 / 母:山田穂 |
| 酒質 | 山田錦に似てふくよかだが、より繊細でシャープ。 |
| 特徴 | 大手・白鶴酒造が独自開発した「山田錦の兄弟品種」。山田錦と同じ両親を持ち、近年は他社にも提供され評価が急上昇中。 |
はつしずく
| 誕生 | 平成10年(1998) |
|---|---|
| 産地 | 北海道 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:北海258号 / 母:マツマエと上育116号の交配種 |
| 酒質 | きれいで柔らかな口当たり |
| 特徴 | 北海道で初めて誕生した酒造好適米。寒冷地での酒米栽培の先駆けとなり、その後の「吟風」や「彗星」の誕生へと繋がる歴史的な品種です。 |
はったん35
| 誕生 | 昭和36年(1961) |
|---|---|
| 産地 | 広島県 |
| 分類 | 選抜品種 |
| 系譜 | 八反草の選抜 |
| 酒質 | 上品な旨味と鋭いキレ |
| 特徴 | 広島県の伝統的な「八反」の系譜を受け継ぐ名作。八反錦の親としても知られ、独特のシャープなキレ味は広島の吟醸造りには欠かせない要素です。 |
はったんにしき1ごう
| 誕生 | 昭和48年(1973) |
|---|---|
| 産地 | 広島県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:八反35号 / 母:アキツホ |
| 酒質 | 香り高く、繊細で上品な余韻がある。 |
| 特徴 | 一般に「八反錦」と呼ばれる米の正体。心白が巨大で割れやすいため高精白が難しいが、その難しさを乗り越えると素晴らしい酒になる。 |
はったんにしき2ごう
| 誕生 | 昭和48年(1973) |
|---|---|
| 産地 | 広島県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:八反35号 / 母:アキツホ |
| 酒質 | 八反錦1号に似て、スッキリと軽快な味わい。 |
| 特徴 | 八反錦1号と同じ両親を持つ兄弟品種。1号より背が低く倒れにくいため、主に山間部での栽培向けに開発された。栽培量は1号より少ないレアな米。 |
はなおもい
| 誕生 | 平成14年(2002) |
|---|---|
| 産地 | 青森県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:華吹雪 / 母:山田錦 |
| 酒質 | 華やかでふくらみがある |
| 特徴 | 青森県が「山田錦」に匹敵する酒米を目指して開発。高精白が可能で、大吟醸酒などの高級酒造りに適している。 |
はなかぐら
| 誕生 | 平成15年(2003) |
|---|---|
| 産地 | 宮崎県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:南海113号 / 母:山田錦 |
| 酒質 | 淡麗辛口ですっきりとしたキレのある味わい |
| 特徴 | 宮崎県が「山田錦」を超える適性を目指して開発した独自の酒米。華やかな香りを引き出しやすく、九州の温かい気候でも高品質な酒造りが可能です。 |
はなさやか
| 誕生 | 平成26年(2014) |
|---|---|
| 産地 | 青森県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:岩南酒13号(吟ぎんが) / 母:黒1900 |
| 酒質 | 雑味がなくすっきり |
| 特徴 | 分解されにくいタンパク質を多く含み、酒のアミノ酸度が低く抑えられるため、雑味の少ないクリアな酒質になる。 |
はなふぶき
| 誕生 | 昭和61年(1986) |
|---|---|
| 産地 | 青森県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:奥羽312号(奥誉) / 母:秋田酒49号 |
| 酒質 | 旨味が強く、ふくよかで幅のある味わい。 |
| 特徴 | 青森県を代表する酒米。「古城錦」の後継として開発された。心白が非常に大きく、麹が作りやすいため、純米酒や純米吟醸酒造りに定評がある。 |
はやおおぜき
| 誕生 | 昭和39年(1964) |
|---|---|
| 産地 | 兵庫県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:五百万石 / 母:北陸52号 |
| 酒質 | 淡麗で透明感のある味わい |
| 特徴 | 兵庫県の早期栽培用として開発された品種。五百万石の血を引き、雑味が少なく軽快な酒質となるため、本醸造酒や日常酒の質を支える重要な役割を担っています。 |
ばんざい
| 誕生 | 大正4年(1915) |
|---|---|
| 産地 | 愛知県(岡崎市) |
| 分類 | 在来種(改称) |
| 系譜 | 郡益(島根早生)の改称 |
| 酒質 | 野趣あふれるコクと旨味 |
| 特徴 | 1915年の大正天皇の大嘗祭(だいじょうさい)において、東日本の代表(悠紀斎田)として愛知県碧海郡六ツ美村(現・岡崎市)が選ばれた際、そこで栽培・献上された由緒あるお米です。本来は食用米ですが、「雄町」に似た優れた酒造適性を持ち、複雑味のある力強いお酒になります。 |
びぜんおまち
| 誕生 | 安政6年(1859) |
|---|---|
| 産地 | 岡山県 |
| 分類 | 在来種(選抜) |
| 系譜 | 雄町の選抜(高島村雄町) |
| 酒質 | 濃醇でふくよか |
| 特徴 | 品種としては「雄町」と同一ですが、岡山県南部(旧備前国)で栽培されたものを指す産地呼称です。安政6年に発見された「二本草」を起源とする日本最古の原生種であり、栽培が難しい反面、出来上がるお酒は特有の丸みと幅のある旨味を持ちます。 |
ひだほまれ
| 誕生 | 昭和56年(1981) |
|---|---|
| 産地 | 岐阜県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:フクニシキ / 母:ひだみのり |
| 酒質 | 甘・辛・酸・苦・渋の「五味」のバランスが良い。 |
| 特徴 | 岐阜県・飛騨地方の特産米。大粒で心白が大きく、高精白が可能。飛騨の厳しい寒さの中で育つ。 |
ひとごこち
| 誕生 | 平成6年(1994) |
|---|---|
| 産地 | 長野県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:信交444号 / 母:白妙錦 |
| 酒質 | 淡麗で味に幅があり、キレが良い。 |
| 特徴 | 美山錦に次ぐ長野県の主力品種。大粒で心白が入りやすく、寒冷地でも育てやすい。 |
ひとはな
| 誕生 | 平成11年(1999) |
|---|---|
| 産地 | 福岡県(育成地) |
| 分類 | 交配品種(農研機構) |
| 系譜 | コチヒビキ / (BG25 × 関東124号) |
| 酒質 | 雑味が少なく淡麗 |
| 特徴 | 農研機構(九州農業試験場)が開発した「新形質米」の一つで、一般的な酒米よりもはるかに粒が大きい「極大粒」の品種です。市場に出回ることは稀ですが、石川県が「百万石乃白」を開発する際、その「粒が大きくて削りやすい」性質を取り入れるための親品種(交配母本)として採用されました。 |
ひばおまち
| 誕生 | 昭和4年(1929) |
|---|---|
| 産地 | 広島県 |
| 分類 | 在来種(選抜) |
| 系譜 | 雄町の選抜 |
| 酒質 | 芳醇で香り高い |
| 特徴 | 広島県比婆郡(現・庄原市周辺)の農会によって、岡山産の雄町から当該地域に適した良質なものが選抜・固定されました。純粋な雄町の遺伝子を持つため酒質は非常に優れていますが、栽培の難しさもそのまま引き継いでいたため、後に品種改良の「母本」としての役割を担うことになりました。 |
ひゃくまんごくのしろ
| 誕生 | 令和元年(2019) |
|---|---|
| 産地 | 石川県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 母:05酒系83 / 父:山田錦 |
| 酒質 | 淡麗ですっきり |
| 特徴 | 石川県内の酒蔵から「県産米で最高級の大吟醸を造りたい」という強い要望を受けて開発されました。酒米の王様「山田錦」を父に持ちますが、山田錦より倒れにくく石川の気候に適しています。高度に精米しても砕けにくく、バナナやリンゴのような華やかな香りを引き出しやすい設計となっています。 |
ひょうけいさけ18ごう
| 誕生 | 昭和47年(1972) |
|---|---|
| 産地 | 兵庫県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:I.M.106 / 母:山田錦 |
| 酒質 | ふくよかで芯のある味わい |
| 特徴 | 正式名「兵庫恋錦」。山田錦に放射線を照射して短稈化した「I.M.106」を親に持ち、山田錦の品質を維持しつつ栽培性を高めた歴史的品種です。 |
ひょうごこいにしき
| 誕生 | 昭和47年(1972) |
|---|---|
| 産地 | 兵庫県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:I.M.106 / 母:山田錦 |
| 酒質 | ふくよかで芯のある味わい |
| 特徴 | 「兵系酒18号」の正式名。山田錦に放射線を照射して短稈化した「I.M.106」を親に持ち、山田錦の品質を維持しつつ栽培性を高めた歴史的品種です。 |
ひょうごきたにしき
| 誕生 | 昭和62年(1987) |
|---|---|
| 産地 | 兵庫県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:五百万石 / 母:兵系酒18号 |
| 酒質 | 淡麗でキレの良い酒質 |
| 特徴 | 兵系酒18号(兵庫恋錦)を母に持ち、新潟の五百万石を父として誕生。兵庫北部の寒冷な気候に適応しつつ、山田錦由来の旨味と五百万石由来のキレを併せ持っています。 |
ひょうごゆめにしき
| 誕生 | 平成5年(1993) |
|---|---|
| 産地 | 兵庫県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:兵系23号 / 母:菊栄と山田錦の交配種 |
| 酒質 | 幅のある旨味と心地よい酸 |
| 特徴 | 兵庫県中西部の気候に適した品種。大粒で心白が大きく、溶けが良いのが特徴で、現代的な酸の効いた食中酒に適しています。 |
ふくぼうず
| 誕生 | 大正4年(1915) |
|---|---|
| 産地 | 山形県 |
| 分類 | 在来種(選抜) |
| 系譜 | 父:敷島 / 母:のめり |
| 酒質 | どっしりとした穀物感のある旨味と力強い骨格。 |
| 特徴 | 育種家・工藤吉郎兵衛氏が初めて育成した品種。非常に背が高く栽培は難しいが、その後の「酒米三部作」へと続く先駆けとなった、山形酒米の源流とも言える存在。 |
べんけい
| 誕生 | 明治時代初期 |
|---|---|
| 産地 | 兵庫県 |
| 分類 | 在来種(選抜) |
| 系譜 | 詳細不明(古い在来種) |
| 酒質 | 野骨があり、熟成に耐えるパワフルな酒質。 |
| 特徴 | 兵庫県で明治時代に栽培されていた幻の米。背が高く豪快な姿から「弁慶」と名付けられた説がある。近年復活し、濃厚な酒を造る米としてマニアに注目されている。 |
ほうはい
| 誕生 | 昭和51年(1976) |
|---|---|
| 産地 | 青森県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:レイメイ / 母:古城錦 |
| 酒質 | ふくらみがあり味のバランスが良い |
| 特徴 | 青森県農業試験場で育成されたが、現在は弘前市の三浦酒造が契約栽培で独占的に使用している希少な酒米。 |
ま行
まいかぜ
| 誕生 | 平成23年(2011) |
|---|---|
| 産地 | 群馬県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 母:群馬酒23号(サケピカリ) / 父:佐賀酒12号(さがの華) |
| 酒質 | 淡麗でなめらか |
| 特徴 | 群馬県の酒蔵、農業技術センターなどが一丸となって開発した品種です。「群馬の米・水・酵母」にこだわった「オール群馬」の地酒造りの切り札として誕生しました。スッキリと軽快な味わいの中に、ほのかな甘みを感じる酒質が特徴です。 |
まつやまみい
| 誕生 | 昭和28年(1953) |
|---|---|
| 産地 | 愛媛県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:大分三井120号 / 母:近畿25号 |
| 酒質 | 淡麗で透明感のある辛口 |
| 特徴 | 大粒で低タンパクな特徴から、愛媛県では吟醸酒などの高級酒にも使用される「準酒造好適米」として確固たる地位を築いています。 |
みさとにしき
| 誕生 | 平成14年(2002) |
|---|---|
| 産地 | 秋田県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 母:山田錦 / 父:美山錦 |
| 酒質 | 芳醇でキレが良い |
| 特徴 | 「山田錦」の酒造適性と「美山錦」の耐冷性を兼ね備えることを目指して秋田県で開発されました。両親の長所を受け継ぎ、山田錦のようなふくよかな旨味と、後味の潔いキレを表現できる、吟醸酒向けの高級品種です。 |
みずほこがね
| 誕生 | 平成14年(2002) |
|---|---|
| 産地 | 福島県(会津坂下町) |
| 分類 | 突然変異 |
| 系譜 | ひとめぼれの変異株選抜 |
| 酒質 | 芳醇でジューシー |
| 特徴 | 曙酒造(代表銘柄「天明」)が、田んぼの中で一足早く実っている変異株を偶然発見し、独自に選抜・固定化した品種です。極めて早生であり、8月下旬には収穫・酒造りが始まります。生まれた酒は生命力にあふれ、ジューシーな旨味を持ちます。 |
みやまにしき
| 誕生 | 昭和53年(1978) |
|---|---|
| 産地 | 長野県 |
| 分類 | 突然変異 |
| 系譜 | たかね錦へのガンマ線照射 |
| 酒質 | 軽快でなめらか、クセがなくすっきりとした味わい。 |
| 特徴 | 寒冷地でも育つ強い米。北アルプスの雪のような白さと美しさから命名された。長野県や東北地方で多く使われる。 |
むつほまれ
| 誕生 | 昭和61年(1986) |
|---|---|
| 産地 | 青森県 |
| 分類 | 交配品種(一般米) |
| 系譜 | 母:トドロキワセ / 父:アキヒカリ等の交配系 |
| 酒質 | 淡麗で旨味がある |
| 特徴 | 本来は青森県を代表する食用米(うるち米)ですが、タンパク質が少なく酒造りにも適しているため、多くの酒蔵で掛米(かけまい)や純米酒の原料として使われています。コストパフォーマンスに優れた良質なお酒になります。 |
めんこいな
| 誕生 | 平成元年(1989) |
|---|---|
| 産地 | 秋田県 |
| 分類 | 交配品種(一般米) |
| 系譜 | 母:秋田31号 / 父:ひとめぼれ |
| 酒質 | 軽快で優しい甘み |
| 特徴 | 「あきたこまち」と並ぶ秋田県の主要な食用米です。粒が大きく心白に似た形状を持つことがあり、酒造適性が高いため、秋田県内の酒蔵では日常的に楽しめる純米酒や本醸造酒の原料として広く愛用されています。 |
もえいぶき
| 誕生 | 令和5年(2023) |
|---|---|
| 産地 | 広島県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 母:改良雄町 / 父:なつほのか |
| 酒質 | ふくよかで溶けが良い |
| 特徴 | 近年の猛暑による品質低下を克服するため、広島県が開発した最新の酒米です。「改良雄町」の血を引きつつ、高温に強い食用米「なつほのか」を掛け合わせることで、暑さに負けず、しっかりと米が溶けて旨味の出る酒造りを可能にしました。 |
や行
やまだにしき
| 誕生 | 昭和11年(1936) |
|---|---|
| 産地 | 兵庫県(特に特A地区) |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:短桿渡船 / 母:山田穂 |
| 酒質 | ふくよかで奥行きがあり、香りが高い。バランスが良い。 |
| 特徴 | 「酒米の王様」と呼ばれる最高峰の酒米。特に兵庫県の「特A地区(三木市・加東市の一部)」で栽培されたものは別格とされ、最高級の大吟醸酒に使われる。 |
やまだほ
| 誕生 | 明治10年(1877) |
|---|---|
| 産地 | 兵庫県 |
| 分類 | 在来種(選抜) |
| 系譜 | 兵庫県の在来種を選抜(山田錦の母) |
| 酒質 | 野性味あふれる酸とコクがあり、腰のある力強い味わい。 |
| 特徴 | 「酒米の王様」山田錦の母親にあたる品種。背が高く倒れやすいため一度姿を消したが、白鶴酒造などが復活させた。山田錦よりもワイルドで個性的な酒になる。 |
ゆきめがみ
| 誕生 | 平成27年(2015) |
|---|---|
| 産地 | 山形県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:蔵の華 / 母:出羽の里 |
| 酒質 | 綺麗で透明感がある |
| 特徴 | 山形県初の大吟醸向け酒造好適米。心白発現率が高く点状で、高精白に耐えうる特性を持つ。「山田錦」に匹敵する酒質を目指して開発された。 |
ゆめいっこん
| 誕生 | 平成15年(2003) |
|---|---|
| 産地 | 福岡県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:夢一蔵 / 母:ヒノヒカリ |
| 酒質 | 軽快でキレが良く、飲み飽きしない味わい |
| 特徴 | 福岡県の主力品種。山田錦より背丈が低く倒伏に強いため農家が栽培しやすく、蔵元からは「味が重たくなりにくい」と食中酒向けの米として高く評価されています。 |
ゆめささら
| 誕生 | 平成31年(2019) |
|---|---|
| 産地 | 栃木県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 母:山田錦 / 父:T酒25 |
| 酒質 | きれいで旨みがある |
| 特徴 | 栃木県が13年かけて開発した大吟醸向けの新品種です。「山田錦」の血を引きつつ、背が低く倒れにくい特性を持ちます。心白がはっきりしており、高度精白しても砕けにくいため、出品酒などの高級酒造りに適しています。 |
ゆめのかおり
| 誕生 | 平成12年(2000) |
|---|---|
| 産地 | 福島県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:出羽燦々 / 母:八反錦1号 |
| 酒質 | 華やかで香りが高く、すっきりとしたきれいな味わい。 |
| 特徴 | 福島県が「五百万石」に代わる品種として開発。吸水性が良く、割れにくいため大吟醸酒にも向く。 |
ら行
らくふうまい
| 誕生 | 平成23年(2011) |
|---|---|
| 産地 | 群馬県・神奈川県など |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:どんとこい / 母:五百万石 |
| 酒質 | 軽快で華やか、透明感のあるクリアな味わい。 |
| 特徴 | 「楽しく風に舞う」ような軽やかな酒になることから命名。農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が開発した次世代のエース候補。 |
りくう132ごう
| 誕生 | 大正10年(1921) |
|---|---|
| 産地 | 秋田県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:亀の尾4号 / 母:陸羽20号 |
| 酒質 | 素朴で優しい旨味があり、酸味とのバランスが良い。 |
| 特徴 | 通称「愛亀(あいかめ)」。日本で初めて人工交配によって生まれた記念碑的品種。宮沢賢治が作付けを推奨したことでも有名。コシヒカリやササニシキの祖先にあたる。 |
りゅうのおとしご
| 誕生 | 平成11年(1999) |
|---|---|
| 産地 | 山形県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:美山錦 / 母:山酒4号 |
| 酒質 | メロンのような華やかな吟醸香と、透明感のある甘み。 |
| 特徴 | 幻の酒「十四代」を醸す高木酒造が18年の歳月をかけて開発した独自米。家宝として守られてきたが、その圧倒的な完成度から伝説的な存在となっている。 |
れいほう
| 誕生 | 昭和44年(1969) |
|---|---|
| 産地 | 佐賀県・長崎県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:レイメイ / 母:芳玉 |
| 酒質 | ソフトでバランスの良い味わい |
| 特徴 | 九州地方で広く栽培される多収穫の一般米。山田錦に比べ酸が出やすく、酒に表情の違いが生まれることから改めて採用する蔵も増えています。 |
わ行
わかみず
| 誕生 | 昭和58年(1983) |
|---|---|
| 産地 | 愛知県・群馬県 |
| 分類 | 交配品種 |
| 系譜 | 父:五百万石 / 母:あ系酒101 |
| 酒質 | 米の旨味がしっかりと感じられ、ふくよかな味わい。 |
| 特徴 | 元旦に汲む神聖な水「若水」から命名。五百万石の血を引き、大粒で心白が大きい。愛知県の酒造りを支える主力品種。 |
わたりぶね
| 誕生 | 明治28年(1895)※滋賀普及年 |
|---|---|
| 産地 | 滋賀県・福岡県 |
| 分類 | 在来種 |
| 系譜 | 備前雄町の異名同種 |
| 酒質 | 野性味があり、ふくよかでコクがある。 |
| 特徴 | 明治時代に「雄町」が滋賀県に伝わり「渡船」と呼ばれて普及したのがルーツ。現存する最古級の品種の一つで、すべての渡船系品種の原点。 |
わたりぶね2ごう
| 誕生 | 大正5年(1916) |
|---|---|
| 産地 | 兵庫県 |
| 分類 | 在来種(選抜) |
| 系譜 | 渡船の純系選抜 |
| 酒質 | 力強いコクと酸味があり、熟成で旨味が増す。 |
| 特徴 | 兵庫県立農事試験場が「渡船」から選抜して固定した品種。「山田錦」の公式な父親として記録されており、酒米の歴史上極めて重要な存在。 |
